新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論作者: 小林よしのり出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1998/06/01メディア: ペーパーバック購入: 19人 クリック: 118回この商品を含むブログ (92件) を見る
「戦争論」は、戦後一貫して日本でタブー視されてきた、太平洋戦争の肯定を主旨として述べました。この書の出版後、一口には語れませんが、経済界の変容、新聞を代表するマスメディアの論説の変調、時代の世論の変化、20代の若者の思想の右傾化(右翼化)に大きく関わっていると思います。
続巻として、戦争論2・3があります。どれも非常にボリュームがあります。
また、「戦争論」について、別のページで紹介しております。合わせてお読みください。
http://d.hatena.ne.jp/tao8/20070109
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カリスマ扇動者としての小林よしのり考察
今回は思想研究・歴史実証・現実社会での行動において、20〜21世紀の日本をもはや代表する、第一線の行動家であり識者でもある小林よしのり先生を特集したいと思います。
今回述べるために以下留意点を申し上げます。
1.このBlogでは漫画家の先生の呼び名に必ず”先生”をつけておりますが、今回だけは除外します。
それは、小林よしのり先生の作品は世間や個人に対してあまりにも影響があります。
私が先生の作品の影響を著しく受けないよう、なるべく冷静に考え発言するために、あえて敬略しました。最初に謝ります。
2.このBlogのテーマは、”漫画”の紹介です。
ゴーマニズム宣言スペシャル(略 ゴー宣SP)は私は漫画と考えておりません。
(あとで理由を述べます)漫画に類するものとしてゴー宣スペシャルを取り上げます。
3.連載もののゴー宣と、ゴー宣スペシャルは分けて考えます。
理由は旬のニュースを小林の分析で述べる連載のゴー宣であり、まとまったひとつのテーマで一冊の本にして述べるゴー宣スペシャルとはタイトルは似ておりますが性質は全く別だからです。
今回はゴー宣SPを主題として取り上げます。
4.小林先生の他の作品、「東大一直線」(http://d.hatena.ne.jp/tao8/20060821)「おぼっちゃまくん」(http://d.hatena.ne.jp/tao8/20060903)は別のページで紹介しているのでご参照ください。
長々と留意点を書いてしまいましたが、その理由は心理的に一線を引いて論述しないと、私が小林先生に飲み込まれてしまうための用心です。
小林の思想は当初、あまり自分が意識するところなく左翼的論調からスタートしました。
しかし小林は自ら行動し、学び、考え、作品を発表することで、小林の思想は右翼化へと変化し、識者として逞しく成長する一連の作品を世に出しました。
それが「ゴーマニズム宣言スペシャル」です。
「脱正義論」等、初期のゴー宣SPがありますが、ここでは触れないことにします。それは小林の思想が安定した、「戦争論」が重要だからと私が思うからです。
その書は小林自身にとってプチ左翼から骨太の右翼への思想の一大転換地点(ターニングポイント)だからです。
漫画家の人となりを知るには絶好の書です!
マンガ道、波瀾万丈! みんなが泣いた、笑った「名作」はこうして誕生した
- 作者: 桐山秀樹
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/03/19
- メディア: 単行本
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今日はいつもの漫画紹介ではなく、書籍を紹介したいと思います。
ちばてつや、本宮ひろ志、小林よしのり、モンキー・パンチ、さいとうたかを、松本零士、等々日本を代表する漫画家15人にインタビューした記録です。
幼少期〜食えなかった時代〜プロになる苦労〜創作の現場を丁寧にインタビューしております。
インタビューアーで著作者の桐山秀樹さんはノンフィックション作家でありますが、漫画について深い洞察があると思います。
漫画専門知識等きちんと調査した上で漫画家の先生にインタビューしております。
インタビューアーである著作者が目立たず、先生の人となりと苦労と人生を丹念に拾い集め、その上で自分の意見を出す姿勢に大いに評価したいと思います。
描写も流暢でとても読みやすい良書だと思います。
漫画を活字で分析・紹介・解説するものは意外とかなりこの世にありますが、ほとんど成功していないのが私の実感です。無論このBlogの反省も込めます。
その悩みの中でこのような書籍に出会えたのは私にとって幸運です。
エコライフはエゴライフ?
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/11/11
- メディア: コミック
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現在環境問題が深刻になり、注目されております。
このままいくと南極の氷が解けて、南の島が数十年後には沈んでしまうらしいです。
成層圏の空気が抜けて、紫外線も問題になっております。
そこで環境問題をテーマにした、パイオニアで最高峰の漫画、「寄生獣」をご紹介します。
人間は万物の霊長で好き勝手な搾取をしている。人間を喰い、人間の間引きをしなければ・・・というところからスタートします。
主人公の泉新一は、寄生生物が頭ではなく右腕に寄生したことから人間・寄生獣共々敵にまわってしまい、戦わざるをえない立場に追い込まれます。
さて、表題のエコライフはエゴライフ?についてご説明します。
むやみに毒を海や空気に出さないこと。ゴミは分別して捨てること。それが地球と様々な動植物の保護になり、結果人類がトクをします。
だからエコはエゴ(自分中心なわがままな考え方)で良いのではないでしょうか?
環境問題を考えるにあたって是非「寄生獣」をお勧めします。
受験生の心に秘める心理戦
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/23
- メディア: コミック
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ドラゴン桜は以前にレビューしましたが、再紹介します。
この漫画は落ちこぼれだった高校3年生がわずか1年で東大に受験する過程を描いたものです。
TVドラマになったので、ご存知の方も多いと思います。
当初は斬新な学習方法で話題をよびましたが、最近は主に受験に「勝つ」ための心得・心理戦を描いております。
バスケットボールのシュートを例えて「最初から60パーセント入ればいい」「それが心に余裕を持つ方法だ」「全部シュートを決めようとすると心が固くなり失敗する」
「本番に強い奴の心は開き直りだ」「心がシンプルなほうが本番に強い」
どうですか?これを読むとビジネス啓蒙書を読んでいるようだと思いませんか?
私も全くそう思いますし、作者も受験だけではない常に戦う人の心得を読者に語っていると思います。
高くて難しいビジネス本を買うより、安くて分かりやすくて楽しい「ドラゴン桜」で、ビジネスの真髄を学んじゃいませんか?^^;
もはや言うまでもない世界最大級の超ヒット漫画
- 作者: 鳥山明
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/08/04
- メディア: コミック
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20世紀最大のヒットした漫画といっても差し支えないでしょう。
現在でも高い人気があります。
TVゲームは20作品以上リリースされ、最近ではWiiで発売されております
アメリカの検索エンジン 検索用語で 「Dragon Boll」が上位に入ったこともあります。
アジアでも高い人気がある世界ヒットの作品です。
あまりにメジャーすぎてどうやってご紹介すればよいか、ずっと悩んでおりました。
もはや説明不要の漫画ですしね。
なので舞台裏とあえて編集サイドの切り込みに語りたいと思います。
元々「ドラゴンボール」は西遊記を主題とした世界を旅する作品でした。
しかし人気が振るわなかったことから格闘路線に変更し大ヒットをおさめました。
作者鳥山明先生は何度もこの作品を打ち切りたかったらしいですが、少年ジャンプの編集サイドからの要望により長期連載を強いられました。
その要望にまじめに先生がおこたえした結果、身体ともにボロボロになり、「ドラゴンボール」以降全く新しい漫画を創作する意欲がなくなってしまったのではないのかと思います。
私個人の意見としてはフリーザ戦で終わらせ、先生に創作意欲のあるうちに新しい作品を発表してもらいたかったです。
ですがイラストレーターとしての腕は超一流なので、今後とも「ドラゴンクエスト」のようなイラストの提供で作品を拝見できるのは喜ばしいことだと思います。
嫁姑問題に心がきりきり痛みます
- 作者: 東風孝広,田島隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/23
- メディア: コミック
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社会派漫画の先頭、「特上カバチ!!」です。
行政書士事務所に勤める主人公が様々な案件を引き受け、仕事に苦労する様を描いております。
現在は、嫁姑問題を取り扱っております。
昔も今も変わらない嫁姑の対立。
間に立つ夫の苦悩。
えぐりこむかのようにまざまざと読者に訴えかけます。
私の家は妻と母は同居してなく、程よい距離で仲良くしているので他人事だと思っておりましたが、これを読んでそんなことじゃすまされないと思いました。
問題発生したらどのように収集すればいいのかわかりません。
問題発生する前に事前にいつも気を使って予防をするのが大切かな?と思いました。
この漫画は「娯楽」というより「社会問題」を扱っているので、だらだら気軽に読めるものではありませんが、漫画の特徴を活かして社会問題を簡単に学びたい方にはお勧めです。
法律問題にならない前に是非予防策としてお読みください。