今はすっかり秋ですね。
秋といえば読書の秋です。
漫画も様々なジャンルが存在する一大エンターテイメントです。
私の個人的なベストランキングを考えてみました。
読書の参考にしてくださると幸いです。




私が好きな漫画家ベスト5
1.高橋留美子先生
2.手塚治虫先生
3.藤子・F・不二雄先生
4.村上もとか先生
5.青木雄二先生


個人的に高橋留美子先生は大好きです。
どの作品にも高橋先生独自のコメディテイストがあり、
登場人物全てを幸せにするような人間愛があると思います。


次に大家で手塚治虫先生、藤子・F・不二雄先生が続きます。
手塚治虫先生は「火の鳥」「アドルフに告ぐ」「ブラックジャック」等、
後期の作品が好きです。


藤子・F・不二雄先生は大人向けSF作品群(「ミノタウルスの皿」等)、
パーマン」「21エモン」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」「T・P・ぼん」、
そして「ドラえもん」が好きです。


村上もとか先生は初期の代表作に剣道を描いた「六三四の剣」もありますが、
なんといっても連載15年、同じ作品での2度にわたる漫画賞受賞、
大スペクタクル歴史浪漫作品の「龍〜RON〜」が傑作です。


青木雄二先生は「ナニワ金融道」で読者に徹底的に知らしめた世の中のからくり、
大人の世界の事実、”カネ”の怖さ、それによる人間関係の崩壊、、、
徹底的にリアリズムでいて読ませる作品になっているのが特徴です。
今まで存在しなかったタイプの漫画家でしょう。
カバチタレ!」の監修、10作以上の著作(本)を残して逝去されました。


欄外になってしまいましたが、まだまだあります。
編集王」の土田世紀先生、「吼えろペン」の島本和彦先生、
「魁!クロマティ高校」の野中栄次先生、「サンクチュアリ」の史村翔・池上遼一先生、「ドラゴンボール」「Drスランプ」、「ドラゴンクエスト」のキャラクター・モンスターデザインも大好きな鳥山明先生、漫画原作者梶原一騎先生、「MASTERキートン」の浦沢直樹先生、「エリア88」の新谷かおる先生、「静かなるドン」の新田たつお先生、、、、が大好きです^^;




私が感動した作品ベスト5
1.火の鳥
2.龍〜RON〜
3.まんが道
4.編集王
5.ブラックジャック


火の鳥」は伝説の鳥、火の鳥狂言回しにした全21におよぶ(構想含む)長編作品群です。手塚治虫先生の一生をかけたライフワークでもあります。
過去(卑弥呼、弁慶等)、未来(何千年後の宇宙、地球の最後等)を舞台に人間の生命、輪廻転生を説きます。一作一作どれも珠玉の作品で、何百ページもありますが一度読んだらラストまで一気に読んでしまう凄い作品です。子供の頃に夢中になり最近になって読み返しましたが大人が読んでも21世紀の現在でも通用する、日本を代表できる創作エンターテイメント作品だと思います。


2位は「龍〜RON〜」です。上記に触れましたが、村上もとか先生の大胆な歴史解釈、背景ひとつとっても緻密なリアリティある歴史考証、魅力ある登場人物たち。
昭和のはじめの日本の青春時代から満州国の時勢〜太平洋戦争へと怒涛の歴史を一人の主人公、龍が背負います。壮大なスペクタクルに満ち溢れた歴史浪漫作品です。
これに匹敵する歴史浪漫作品は、私は司馬遼太郎先生の小説「竜馬がゆく」をあげたいくらいです。


まんが道」「編集王」はどちらも漫画家をテーマにした作品です。
まんが道」は藤子不二雄A先生が描く、2人が漫画家を志し、紆余曲折しながらも一直線にまんが家を目指していく物語です。手塚治虫先生を代表する大勢の漫画家を輩出したトキワ荘。若いからこそラーメンひとつ、仕事ひとつに感動できる若い主人公たちの感性。戦後の日本が成長する時代背景。
青春時代の素晴らしさを感じる作品です。


片方の「編集王」は漫画業界、漫画家をあざとく、泥臭く描いた作品です。
まんが道」が爽やか青春スポーツ漫画だとすれば、「編集王」はスポ根になるイメージです。(例えがわかりずらいかもしれません。すみません)読み比べてみるのも一興でしょう。また漫画家が主人公でギャグ漫画で面白い作品は、島本和彦先生「吼えろペン」があります。


ブラックジャック」(以下BJと略します)は医療・人間ドラマです。手塚治虫先生後期の、脂が乗り切っている頃に描かれた作品です。基本的に一話読みきりの作品です。この頃手塚治虫先生は自分が設立し代表取締役を勤めていた虫プロダクション(アニメーション会社)が倒産し、心中苦しい時代だったそうです。少年漫画で第一線をはることにこだわっていた手塚先生は、BJが出るまで少年漫画界で掲載することも難しかったという受難もあったそうです。そんな背景はありますがエンターテイメントとして、医師の志のバイブルとして、人間のあさましさ、美しさ、絆、そして命の尊さを教えてくれる21世紀の現在でも全く色あせない作品です。




私が好きなラブストーリーベスト5
1.めぞん一刻
2.うる星やつら
3.部屋においでよ
4.砂の城
5.みゆき


めぞん一刻」「うる星やつら」は高橋留美子先生の初期の頃の代表的な作品です。
めぞん一刻」は男性でも違和感なくさらっと読めるラブストーリーです。
主人公五代君の男性としての成長、一刻館に住む住民のトダバタギャグ、七瀬ちゃん、八神ちゃんとの行き違い恋愛、そして三鷹さんとコメディテイストな感じで争う管理人さん(音無響子さん)との恋の行方を描きます。


うる星やつら」は恋愛ものも入れた、少年誌メジャーのギャグ漫画です。
恋人ラムは宇宙人。SFも、錯乱坊、(坊主)サクラさん(主人公の高校の保険医で巫女)という妖怪を扱うこともあり、なんでもありでなんでも貪欲に取り込んでエンターテイメントにしてしまう作品です。また少年サンデーの長期連載作品でもあり、同作品のTV、映画監督で押井守氏(他の作品では機動警察パトレイバー攻殻機動隊等)が有名にもなりました。


「部屋においでよ」は原秀則先生のラブストーリーです。原先生は特に恋愛漫画に重点を置く漫画家だと思います。男女がそれぞれプロを目指していきながら半同棲の生活を送ります。各々が違う道のプロを目指すことによりすれ違い、交錯していきます。


砂の城」は少女漫画界の女帝、一条ゆかり先生のラブストーリーです。
先生はさばさばな人物のキャラクターが多く、コミカルな作品(「有閑倶楽部」等)が特色ですがこの作品は違います。昼メロの主人公のように運命に翻弄され、流れ流されていく主人公の生涯を描きます。


可愛い10代の女の子、ピュアなラブストーリーを描かせたら右に出るものはいないあだち充先生の、初期の大ヒット作です。
「タッチ」も捨てがたいですが同時代に読んで感銘を受けたということで「みゆき」を選ばさせていただきました。主人公は義理の、血のつながっていない可愛い妹と同居することになった。そしてほぼ同時に主人公に彼女ができた。2人とも下の名前は「みゆき」だった・・・。この漫画を読み返すと甘酸っぱい青春の香り、H20の曲「思い出がいっぱい」を思い出します。