超大河、ヤクザものエンターテイメント漫画の傑作

新田たつお先生は多作な先生です。
ビッグマグナム黒岩先生』、『こちら凡人組』『サラ忍マン』等あります。


その中で大ヒットを起こし、今でも連載が続いているのが、この作品『静かなるドン』です。


主人公、近藤静也は、関東一円を取り仕切る、配下1万人はいると言われる、広域暴力団新撰組」跡目の息子。しかし本人は女性下着のメーカー「プリティ」で、デザイナーとして働くことに喜びを感じている。しかし、父が亡くなり、跡目争いで組が内紛するのを防ぐため、静也はしぶしぶ新撰組総長3代目に就任するのであった。


本人はカタギの会社の上司、秋野明美を心から慕い、愛している。


昼間はさえないサラリーマン。夜はグラサンかけて白のスーツに身をまとうと、超かっこいい男に変身する。
射撃、格闘、部下の掌握術等、ヤクザの資質を十分持つ静也だが、自分のヤクザの血を嫌がっている。
母・近藤妙、鳴戸竜次等、静也の天性のヤクザ才能を知り、慕うものがいるが、部下の生倉新八等、静也をけとおそうとする者もいる。


また、関東・新撰組にとっては宿敵の、関西の雄・鬼州組との抗争がある。


と、ここまで書くと、「すごい大河ドラマで、シリアスで、アンダーグラウンドっぽいな〜〜」と思われるかもしれませんがそんなことはありません。
人間模様など、ギャグ満載のエンターテイメント作品です。それが長寿漫画になった秘訣だと思います。肩の力を抜いて、気軽にお読みください。