男の子も感銘する、子供時代のギャグエッセイ集

音楽も、アニメも社会現象にもなった漫画です。


舞台は静岡県の清水。おじーちゃん、おばーちゃん、お母さん、お父さん、お姉さんが一緒に住んでる、小学3年生の女の子、さくらももこが主人公です。


この漫画の特色は、さくらももこが作者の分身で、少女時代のエッセイであること。そして、子供心にもある大人的感覚で交渉や友人関係との距離などを考えることです。


お話によっては、自分がそうであった子供心を思い、じ〜んときたり、大人との駆け引きをした自分を思い出し、大笑いしたり、軽妙な漫画です。
子供心に戻りたい方、お勧めです。


さて評価なのですが4点にしました。エッセイマンガという新しい分野の開拓をしたので、もう1点あげたいのですが、4点にします。
理由は、最初の巻(1〜3巻くらい)しか面白くないことです。逆にそこだけ読めば、とても面白い漫画です。


彼女を擁護するなら、TVアニメの脚本をほぼ全てご本人で担当されていたそうで、ご心労あったかと思います。そのため漫画が薄く、つまらなくなったのではないのかな?と思います。


また、著者本人も最初から志しているように、彼女はエッセイストになりたかったのです。その準備段階として、この作品はあるのだと思います。さくらももこの初期エッセイ3部作は腹をかかえて笑えます。どうぞお試しあれ^^;



お品書き:『ちびまる子ちゃん』 さくらももこ 集英社