漫画の神様からの、シリアスな贈り物

漫画の神様 手塚治虫の中で、私が最も好きな作品、「アドルフに告ぐ」を取り上げようと思います。

手塚治虫は、あまりに作品が多すぎ、珠玉の作品があり、どこから取り上げれば良いのか非常に悩まされる作家だと思います。
火の鳥』はスケールが大きく面白いのですが、長編過ぎるきらいがある。
ブラックジャック』はとても良いのですが、連載物の短編集で、誰でも知っててメジャーすぎる。
(いつか上記の漫画は、ここで取り上げたいと思います。)

ということで、1日でさくっと読めて、手塚治虫の世界にどっぷり浸れるとしたらこの『アドルフに告ぐ』だと私は思います。


と言う訳で、やっと本文に入りましたが、この作品は、手塚先生のどちらかといえば晩年になる作品です。
3人のアドルフと名づけられた男の人間模様をテーマに、ドイツ、ユダヤ、神戸を舞台に繰り広げられます。


この作品の良いところは、、、、天下の手塚先生の作品を前に言うのも恥ずかしいですが、4巻で完結していて(出版物により5巻もあり)、綺麗に作品も終わっていて、丁度良いペースで読み終えるところです。
この作品は、手塚先生の中ではあまりメジャーな部類ではないので、真っ先に取り上げさせてもらいました。シリアスで、ちょっと暗い作品ですが、良い作品だと僕は思います。



お品書き:『アドルフに告ぐ』 手塚治虫 講談社