日本漫画で代表的な、働く男性のための大人漫画といえばこれ!

シリーズ作品として「部長島耕作」「取締役島耕作」「常務島耕作」「専務島耕作」「ヤング島耕作」「主任島耕作」があります。


作者は弘兼憲史先生です。
リアリティあるヒューマンドラマ、「人間交差点」。政治家を主人公とした大人向け作品、「加治隆介の議」。民間TVで毎日の最終ニュース番組の制作裏側舞台を取り上げた「ラストニュース」等の作品があります。また「東京ラブストーリー」等で有名な、柴門ふみ先生のだんなさんでもあります。


作品の内容を一言で言うと、いいとこの大学を出て大企業のエリートサラリーマンの主人公島耕作が、颯爽にかっこよく仕事をこなして(大体棚からぼたもちでラッキーマン)、女にもてまくって出世するお話です。


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って、なんていうか妄想ストーリーなんだよなーー・・・。
それが作者の意図だと思うと悔しいんだけど・・・。


読んでいるときはハラハラドキドキするけど、後から冷静になると、現実的なサラリーマン・会社人生を舞台にしているので、「こんなのありえない〜〜」「島耕作、美味しすぎ!超むかつく!」と、殺意すら覚えます。俺が駄目サラリーマンだったからかなあ〜〜〜・・・・?
作者の弘兼憲史先生が何年もサラリーマン生活を経て漫画家(サラリーマン出身の漫画家さんは意外と少ないそうです)になったということで、妙なリアリティさがあるからなのでしょうか・・・?


弘兼憲史先生はこの作品の主な対象読者を人口的に多く、「あしたのジョー」の洗礼を受けた団塊の世代をターゲットにしていると思います。


テーマは大企業・家電系モノ作り日本企業という代表的な日本企業像、エリートサラリーマンの生活、仕事の面白さやほろ苦さ、出世競争の揶揄という仕事仕事の人生、妻との仲、男なら夢みる様々な美女との恋愛などのエンターテイメントをてんこ盛りにしているのが人気なのかなあ〜〜・・・と思います。




最後にこれは個人的な考えですが、仮に民俗学の柳田 國男(やなぎた くにお)先生のような方が100年後の未来にいたとしたら、20世紀に太平洋戦争で大敗した日本・日本人は、戦後いかにしてここまで勤勉に働き、国家を富ませられたのか?国富を作った日本のサラリーマンとはいかなる人種でどういう考えを持ち行動しどのような生活をしていたのか?というのが赤裸々に理解できる書物だと言うかも知れません。



かっこよく働く男が島耕作なら、その反対の人物も紹介しましょう。