最高傑作 スポ根 女優ストーリー

ガラスの仮面
美内すずえ先生の代表作です。


主人公は北島マヤ。ラーメン屋の2階に母子住まわらせていただき、マヤはラーメンの出前持ちをしています。ケーキひとつ食べることの出来ない貧乏人です。
勉強もできない、特別顔も綺麗でもないマヤですが、こと演劇になると夢中になります。はっきり言って演劇バカです。


そのマヤの女優としての隠れた才能を発掘した、元大女優の月影千草は、マヤをメジャーなお芝居の舞台女優にさせようとします。


ライバルは姫川歌子です。
この姫川歌子は、ライバル設定でよくある、お金持ちで美人で何不自由ない、お母さんも大女優で、いいとこのお嬢さんでありながら、女優・役を演ずることへのものすごい執念を持ち、マヤを天才と認め、自分の持って生まれていない天才性に嫉妬しつつ、隠れた努力・根性で役を作ります。


そしてもう一人の人物。
マヤを影からサポートする「紫のバラの人」。
本性は芸能プロダクション社長で現実にまみれ、女優の綺麗な顔にうんざりしている速水真澄です。しかしピュアな無垢なマヤに心惹かれていきます。


役を演じるためにこれでもか!と悩み苦しむ姿はもはや狂気です。


なんで芸能人はお金持ちになっても、のんびりと楽な自由な生活をしないで、第一線の芸能界で熾烈に生きていきたいのか、こだわるのか、芸能人の性がわかるような気がする作品です。