日本アニメの金字塔。原作作者の漫画です

日本のアニメブームは大きく分けて3回ありました。
ひとつは「宇宙戦艦ヤマト」(以下ヤマトと略します)、「機動戦士ガンダム」、「新世紀エヴァンゲリオン」です。アニメを青年がくぎづけになって見る作品は、この「ヤマト」が初めてだったと思います。


「ヤマト」はTVアニメでスタートし、元々非常にアニメーションの仕事に関わりたかった松本零士先生は原作・総設定・監督・設定デザインを手がけました。最初の放送では視聴率が芳しくありませんでしたが、徐々に人気が出、再放送、劇場版アニメ化、シリーズ化していくことになります。


ストーリーはあまりにも有名ですが若い方のためにもご紹介します。
時に西暦2199年、地球は宇宙の彼方の謎の星ガミラスからの侵略を受け、遊星爆弾による無差別攻撃に晒されていた。すでに海は蒸発し尽くし地上の全生命は死滅、残された人類は地上の放射能から逃れるため生存圏を地下に求め、「人類の奴隷化か死か」を要求するガミラスに必死の抵抗を続けていた。しかし圧倒的な科学力の差の前になす術もなく、放射能汚染の進行による全人類の絶滅まであと一年余りと迫る中、最後の地球防衛艦隊が冥王星付近でガミラス宇宙艦隊との交戦により壊滅し、人類生存の希望は完全に潰えたかに見えた。

そんな折、遠く離れた星イスカンダルから救いのメッセージが届いた。そこで人々は、イスカンダルから送られた波動エンジンの設計図を元に、沈没していた旧大戦の戦艦大和を極秘裏に超光速宇宙戦艦に改造、「宇宙戦艦ヤマト」を完成させる。ヤマトは放射能除去装置コスモクリーナーDを求め、14万8千光年彼方の大マゼラン星雲イスカンダル星に向けて、最後の希望を託して発進する。(Wikiからの引用です)


この1年以内に帰還しなければ人類は絶望してしまうというはらはらどきどきするシチュエーション。戦いを重ねることで異星人とも最後は愛が必要なのだというメッセージ。ワープ航法という現実の理論物理を基にしたSF。等々が人気を博した理由かと思います。


漫画版「ヤマト」はあくまで松本零士的な絵柄で人物・メカニカルな部分とストーリーが耽美的です。ですのでかなりイメージとしてはアニメと異なると思います。