ほんわかサラリーマン日誌

一見全然すごそうには見えない、山口六平太がスーパーサラリーマンとして、総務の、ひいては会社の、縁の下の力持ちとして地味に頑張る物語です。


サラリーマンが主人公で、日本の会社が舞台の漫画はこの世に数多くありますが、この漫画ほど現実じみてて地味なのに、人気があって、長寿漫画であることも特色です。


さすが長寿で、根強い人気もあるのはわかります。
1)日本企業 自動車メーカーが舞台。代表的な日本企業像が見られます。
2)「総務課」という会社員ですらあんまり馴染みのない課を舞台にしていること。総務というのは、名の通り、他の課(営業、技術等・・・)がやらない雑務をやる、何でもやる課です。しかし本当のところ、総務課ほど怖い部署はないんですが・・・(バブル期の大企業とヤクザをとりもったのは総務課。株主総会を指揮・操作するのも総務課。企業として、サラリーマンとして、人事課より怖いですね〜〜〜)
3)その何でもやらなくてはならない、大変な仕事を、さらっとやってしまう主人公山口六平太が、大会社である本社社長に一目置かれたり、本社秘書課の可愛い美人秘書と恋人関係であったりするところが、世の男性諸君にとってはニクイ設定であります。
4)上記の様々な設定がありながら、やっぱり人気を持っている理由は、生の、現実のサラリーマンの本音、嘆きなどを投影していることです。